カラータイマー発動
ここに1つの携帯電話がある。
土日祝日と企業戦士達が日頃の疲れを癒している休日の早朝。
今この瞬間携帯が鳴ったとしよう。
それは、戦慄の瞬間。まさに心臓をグッと手で掴まれた様な緊張感が走る。なぜなら、休日早朝の電話は何かトラブルが起きたというサイレンに他ならない。今までの経験上、電話が鳴った時は高確率で私の華麗なるドライビングテクニックを披露する機会が訪れている。
そして、それは訪れた! 否ッ‼︎ 訪れていたのだった‼︎‼︎
携帯(ガラケー)のこれでもかと言うばかりの小さな小さな着信ランプが点滅している。
その瞬間、私は自分を呪った。
「なぜ!?何故だ!何故私はこのタイミングで朝シャンをしてしまったのダ〜!!」
日本タイミングが悪い人選手権で県代表に選ばれそうになるぐらいタイミングの悪い私。もし隣に範馬勇次郎がいたら1発と言わず2発、3発おもいっきり殴ってくれと頼んでいただろう。
震える手で恐る恐る携帯(ガラケー)持ち上げ、開き、そして刮目!
そこには提携先会場の名前‥‥。
終わった。ヘヘッ。何をやらかしちまったんだ。こりゃあ菓子折りの3つか4つ持って行って土下寝だな。あれれっ財布の中身が30円しかない。コンビニ寄ってお金おろさなきゃ。でもでもコンビニATMって何時からだ?ポチポチ、ナニナニ手数料無料は8時45分から‥‥‥
イカンイカン!そんな事よりredial!
プルプル〜、プルプル〜、ガチャ
「おはようございます。◯◯◯でございます。あっ!◯◯さん折り返しのお電話ありがとうございます。少しお待ち下さい。………………………もう解決したそうなんで。ハイッありがとうございました。」
企業戦士の朝は早い。