I want to eat a meal!
接客業をしているといろんなお客様に会う事があります。お客様の半分以上は男女のカップル。他には女性同士で友達と、またはご両親となどいろんなパターンがありますが稀にあるのが男性のお一人様。
少し前の話です。
ある日、飛び込みで新規のお客様の来店がありました。話を聞くと男性1人での来店との事。
こういう時は私が接客する流れになっています。(暗黙の了解)
「いらっしゃいませ。本日はご来店ありがとうございます。本日、担当させて頂く○○と申します。」
と満面のスマイルで席に着いた時に何か感じるものがあった。U首のごとく伸びきったTシャツ。ケントデリカットを彷彿とさせる黒縁眼鏡、ジーパンにシャツinからのベルトナッシング…。もちろん、人を見ためで判断してはいけない。まずは話をしない事には始まらない。と名刺を渡そうとします、
すると男性は
「女性のスタッフがいいんですけど…」
とまさかの発言!
ここは無難に女性スタッフはみんな接客中と言う事にしておこう。(そんなシステムもありません)
納得していない様子だったがここは引き下がったのか質問と名前や住所を記入してもらうカウンセリングシートを書き始める。
とここでこちらも質問を
「お客様。今日は新婦様はお仕事ですか?」
すると書いている手が止まり何故か悲しそうな顔に!?
「彼女ですか…実は彼女は…」
なんだなんだ…何か聞いてはいけない質問だったのか?ドキドキ
「アメリカの刑務所にいるんです……。」
えっーーー( ´∀`)
まさか……!?
いや、でも全否定は出来ない。
可能性は0じゃない!
海外の方との結婚式の問い合わせはちょくちょくあるのでそれ自体は珍しくないがさすがにこのパターンは初めてです!!
私「そうなんですね…。ちなみに新婦様は海外の方ですか?」
男「そうです。出てきて日本に来たら結婚式をしようねと約束しているんです。」
私「そうなんですねて。新婦様とはどの様に出会われたんですか?」
男「文通ですよ。」
私「文通ですか。古風ですね。しかし、新婦様に会いに行かれるのは大変ですね。」
男「まだ、会ったことないんですよ。」
およよ!?文通で知り合ったまだ会った事がないアメリカの刑務所に入っている方と結婚する?今のグローバル社会ならありえなくはない話なのか…!?
男「それで、結婚式の料理はどんなものか調べて来てほしいと言われて、ブライダルフェアで試食をしたいんです。」
どこの式場でも集客のメインに結婚式の料理を無料で試食できるサービスがあります。それに参加したいと…。
この時はさらっと内容をお話してもう少し新婦様と連絡をとってもらい時期や人数などをある程度絞れたら再度連絡をもらうという事で落ち着いた。
まあ、それ以降連絡はないんですが。
他の式場に聞いたら「その人ウチにも来ましたよ。」との事。
おそらくご飯目的の人でその他の所でもブラックになっていました。
ウソの様な本当の話も多々ありますが今回は本当の様なウソの話でした。